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元気の源

会員さんの中には、なんとまあ元気なのだろう!と思わせる元気印の方が時たま入会されます。お会いしていてもそのパワーをヒシヒシと感じさせられます。

 

 

 

その元気とはどこから来るのかを研究した方がいます。

 

 

 

米国のユダヤ系の医療社会学者アーロン・アントノフスキー(1923-1994)博士が提唱した健康生成論です。米国のユダヤ系とわざわざ記載したのには訳があります。

 

 

 

そうです!ナチスの収容所が関係しています。

 

 

 

元気になる力とは、健康状態をよい方向に引っ張るプラスの力です。元気になる力に引っ張られれば、どんどん元気になり人生が豊かになります。たとえマイナスの力に引っ張られる状況になっても、元気になる力で引っ張り返せばよいそうです。

 

 

 

疾病生成論とは、病気になる原因(疾病要因)を探し出し、それをなくしたり軽減することを目的としますが、健康生成論では元気になる要因(健康要因)を探し出し、それを増やそうと努力することだそうです。

 

 

 

健康生成論は、アントノフスキー博士がナチスの収容所から生還した人々を対象に行った健康度調査がきっかけで生まれた概念だそうです。

 

 

 

ナチスの収容所といえば財産を奪われ、家族と引き裂かれ、家畜同様の扱いを受け、満足な食事も与えられず、極寒の中で過酷な肉体労働を強いられるマイナスの力だらけの過酷な環境です。たとえ生還したとしても、そんな経験をした人が正気でいられるわけがありません。事実、調査に参加した人のほとんどが社会に適応できず、精神健康度が低かったそうです。

 

 

 

ところがその中に、ココロの健康を保っている人が29%もいたのだそうです。彼らは、収容所の経験は自分の人生には必要なもので、意味ある経験だったと語ったのです。

 

 

 

なぜ、彼らは元気でいられたのか? なぜ、彼らは過酷な経験に意味があるなどと言えたのか?

 

 

 

もしかすると、人間にはストレスを退治するパワーがあるのではないか? 人間には困難をパワーに変えてしまう能力があるのではないか?

 

 

 

 これらの疑問を解決するために生まれたのが、健康生成論だそうです。元気になる力があれば、人間はストレスを退治できる。元気になる力を持っている人は、ストレスを上手に乗り越え、ストレスを成長の糧にする。健康生成論的には、ストレスは人間の成長にとって必要不可欠なのでそうです。

 

 

 

 では、収容所から生還した29%の人々は、どんな元気になる力を持っていたのか?

 

 

 

ある人は「私は地下組織に参加し、武器の使い方を学ぶことで正気を保った」と語り、ある人は「一緒に立ち向かう仲間が私を支えた」と語り、またある人は「もう一度家族に会うためにひたすら耐えた」と語ったそうです。彼らはそれぞれの元気になる力に支えられながら、困難を乗り越え、人間的に成長したそうです。

 

 

 

今おかれている自分の現状を否定するのではなく、今、この時を全て肯定することによって、ストレスをプラスに変えられると思います。

 

 

 

自己を!社会を!この置かれている環境・状況を!肯定することです。

 

 

 

もっと優しく解説できればよいのですが、こんなものですかね!!

 

 

 

さあ!皆さん前向きになって、お相手を探しましょう!