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「まさか!」の坂

結婚相談所だからと言って、会員さんと結婚に対する戦略ばかり話しているわけではありません。雑談も多いんです。

 

来社された会員さんが、小泉語録の面白い話をされました。

 

2004年の国会答弁で、「人生いろいろ、会社もいろいろ、社員もいろいろ」と小泉純一郎元首相が答えました。

 

 

 2007年の安倍首相退陣の時には、「人生には上り坂もあれば下り坂もあります。もう一つ坂があるんです。“まさか!”という坂であります。」と答えたそうです。

 

正に、当意即妙!

 

頭の回転が良いのでしょうね。私には真似が出来ません。

 

私でも真似が出来ることは、それは「まさかの坂」に遭遇することです。

 

昭和天皇が崩御された後、絶頂期にあった日本経済のバブル崩壊が始まった時が私にとっての「まさかの坂」でした。

 

一般の方でも有名な「コンドラチェフの循環論」はご存じだと思いますが、当時、皆さんバブルが弾けると思ってはいても、まさか日本政府が経済をハードランディングさせるとは思ってもいませんでした。

 

 

その当時私は、霞が関の高級官僚たちが、日本にたびたび来日していたガルブレイス博士の論旨をよく理解していると思っていましたので、経済はソフトランディングすると考えていました。私の読みが甘かった!

 

平成2年10月、土地の値段を半額にするんだ!と馬鹿なことを言い出したのが、鈴木元東京都知事と綿貫元建設大臣。尻馬に乗り騒いでいたのが報道ステーション。

 

聞こえはいいでしょう。高騰する土地が安く手に入るようになるんですから。愚民政策の子供手当みたいですね。

 

しかし土地が暴落すれば、株も暴落します。株が下がれば、土地も下がる。平成2年の5月から、既に土地の値段は下がり始めていました。5月の統計数字が上程されるのが半年後の11月(現在は翌月)。その僅か1ヶ月前にお調子者がはしゃいでしまいました。バブル崩壊の始まりです。

 

更に銀行金利は年利9%以上に高騰。蜘蛛の糸を切られた法人・個人事業主は、地獄へ真っ逆さま~!

 

当時の借金苦で知り合いの不動産業者たちが、数年の内にバタバタと急死を遂げました。近隣から聞こえてくるのは、建設業者・工務店主の自殺。凄かったですね!

 

あれから0年。日本経済はボロボロのままで個人所得は下がりっぱなし、期待した民主党は労働組合の巣窟。天下りを無くすなんて自治労が許しませんよ。美味しい目を見ているのは組合も同じですから。

 

人生の、正に「まさかの坂」に遭遇してしまった、私(涙)。

 

しかし、「まさかの坂」は悪いことだけに「まさかの坂」がある訳ではありません。

 

良いことだってあるはずです。

 

兄弟と甥っ子達&その嫁さん達が主催してくれた、私に対する激励会

 

これぞ「まさかの坂」の祝いでした!!