
長く結婚相談所を運営していると、日本人同士のご縁だけでなく、中国人女性と日本人男性の国際結婚に関わることもあります。
時折、ニュースでは中国人女性の事件が取り上げられ、偏ったイメージを持たれることがありますが、それは一部の例にすぎません。実際、日本人の中にも似たような事件を起こす人がいます。国籍に関わらず、育った環境や個人の資質が人をつくるのです。
中国人女性との結婚をお勧めする理由
私が中国人女性と日本人男性との結婚を支援してきた背景には、「日本人男性の遺伝子を次世代に残す」という思いがあります。
よく言われるように、ミトコンドリアDNAをたどれば母系のルーツは分かりますが、父系をたどるのは難しい。男性にとって、XY染色体という遺伝子の流れを絶やさないことは、象徴的な意味を持つのです。
これは皇室問題にも通じるところがあります。過去に女帝が存在した時代もありましたが、次代の天皇は常に男系の血統から選ばれてきました。これにより、天皇家という系譜の「つながり」が保たれてきたのです。
中国社会の多様性と教育レベル
中国は格差の大きい社会で、生活水準は人によって大きく異なります。1日1ドル以下で暮らす人がいる一方で、複数の高級車を所有する富裕層も存在しています。
私の知る中国人女性たちの中には、医師や技術者など教養ある家庭で育った方もいます。文化大革命という激動の時代を家族が経験しており、真面目で嘘を嫌う人柄が身についています。
ただし、「良いように誤解されていても訂正はしない」という傾向は、文化的な違いとして理解しておく必要があるかもしれません。
人を見る目が大切
結局のところ、日本人でも中国人でも「良い人もいれば、そうでない人もいる」。
国籍よりも大切なのは、その人の中身です。
もし、相手を見極める自信がない場合は、支部長や店長など、信頼できる第三者に相談してください。同性のことは同性の目線が分かりやすいように、女性のことは女性に聞くのが一番です。
もっと深く知りたい方へ(おすすめ書籍)
中国の歴史や価値観をより深く理解したい方には、以下の書籍をおすすめします:
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ユン・チアン著『ワイルド・スワン』
中国の近代史を、三代にわたる女性の物語で描いた世界的ベストセラー。上巻には日本に対する厳しい描写もありますが、歴史を学ぶという意味では貴重な資料です。 -
古田博司著『東アジア「反日」トライアングル』
東アジアにおける政治的・文化的な関係性をわかりやすく解説した中級者向けの書籍です。 -
岩田明著『十六菊花紋の謎』
天皇家の家紋と古代シュメール文明との関連について考察した、歴史ロマンあふれる一冊です。
おわりに
最近では、黄河文明よりも古いとされる「揚子江文明」が発見され、注目を集めています。日本との深いつながりも指摘されており、今後の研究が楽しみです。
国際結婚には、文化や価値観の違いを理解する姿勢が大切です。
その上で「人物本位」でお相手を見つめることが、幸せなご縁への第一歩になるのではないでしょうか。