長いようで短いものとは?
「人生50年――」
戦国の武将、織田信長が桶狭間の戦いに臨む前、能を舞いながらそう謡ったと言われています。
当時の平均寿命はおよそ50歳前後。
それを思えば、現代の私たちはずいぶん長く生きられる時代になりました。
では――
本当に「人生は長い」と言い切れるのでしょうか。
婚活の現場にいると、こんなお声をよく耳にします。
「ここがちょっと気になるからお断り」
「あそこがダメだから次へ」
お気持ちはよく分かります。
ただ、その判断の前に少しだけ考えてみてほしいのです。
あなたの人生、本当にそんなに長いでしょうか?
私の身近にも、50歳前後で人生を終えた方が少なからずいらっしゃいます。
しかも、体が弱かったわけではありません。
有名大学を出て、仕事でも順調に出世街道を歩んでいた方々です。
それでも、ある日突然倒れ、数年の闘病の末に――。
また別の方は、銀行員からヘッドハンティングされ、幹部となり、その後独立。
経営者として活躍されていましたが、50代後半でがんを患い、わずか数か月で旅立たれました。
順風満帆に見える人生でも、何が起こるか分からないのです。
これは健康の話だけではありません。
かつて私が加入していた東京生命という保険会社。
倒産の前日、支店長に「大丈夫ですよね?」と確認したところ、
「もちろん大丈夫です!」
と自信満々のお答え。
――翌日、あっさり倒産。
当時は野村グループの一員。
「まさか」が現実になった瞬間でした。
つまり、
安定も未来も、確約されたものではないということです。
婚活も同じです。
「まだ時間がある」
「もっと良い人がいるかも」
そう思っているうちに、環境が変わることもあります。
仕事を辞めてしまったり、収入が下がったり。
実際に、勢いで退職し、年収が半減して婚活どころではなくなった方もいらっしゃいます。
だからこそ、お伝えしたいのです。
婚活は「減点方式」ではうまくいきません。
企業の採用面接のように、
「ここがダメ」「あれが足りない」と見ていては、誰とも前に進めなくなります。
大切なのは――
お相手の“良いところ”に目を向けること。
そして、
愛は最初から完成されているものではなく、育てていくものです。
人生は、長いようでいて――思っているよりずっと短いもの。
だからこそ、
出会いを大切に。
ご縁を大切に。
ほんの少し視点を変えるだけで、未来は大きく変わりますよ。
