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人生の荒波を共に越える人を選ぶ ― 経営者と結婚に共通する「決断力」

越谷市で創業27年。
結婚相談所「ベルMe(ベルミー)」代表の鷲巣です。

 

最近、会員様の中で特に増えていると感じるのが、零細企業や中小企業の二代目・三代目として日々奮闘されている方々です。

大企業のように整った航路が用意されているわけではありません。

まるで大海原へ小さな船で漕ぎ出しているようなものです。

景気の変動、物価高騰、人材不足、競争激化――。

次々と押し寄せる波を乗り越えながら、会社を守り、従業員や家族の生活を支えていく。その姿には、私はいつも大きな敬意を抱いています。

 

創業者が船を造った人だとすれば、二代目・三代目はその船を沈ませることなく次の世代へ引き継ぐ役目を担っています。

実は、この役割は想像以上に難しいものです。

新しいことに挑戦しなければ時代に取り残される。

しかし、変えすぎれば先代が築き上げた土台を壊してしまう。

「守るべきもの」と「変えるべきもの」。

その両方を見極めながら経営していくのですから、並大抵の苦労ではありません。

 

ある大学教授の講演で、こんなお話を聞いたことがあります。

教授が戦時中、瀬戸内海の小島へ疎開していた頃のことです。

地元の子どもたちは、波で揺れる小舟の上でも平気でとんぼ返りをしていたそうです。

本土の子どもたちが見れば危なっかしくて仕方ありませんが、彼らにとっては日常そのもの。

幼い頃から波に慣れ、揺れに合わせて身体を動かす術を身につけていたのです。

教授は、

「さすが瀬戸内海賊の末裔だと思った」

と笑いながら話しておられました。

私はこの話を聞いたとき、経営者の姿と重なりました。

世の中が大きく揺れれば揺れるほど、その波に合わせて柔軟に対応できる人が生き残る。

順風満帆のときだけ力を発揮できる人よりも、逆風や荒波の中でこそ本領を発揮できる人の方が強いのです。

 

昔から

「水清ければ魚棲まず」

という言葉があります。

世の中は理想通りにはいきません。

綺麗事だけでは経営も人間関係も成り立たないのです。

だからこそ、清濁併せ呑む度量を持ち、人と向き合い、問題を解決しながら前へ進める二代目・三代目経営者は、とても貴重な存在だと思います。

婚活の場面でも、時折こんな声を耳にします。

「できれば資産家の家に嫁ぎたい」

もちろん安定した生活を望むことは悪いことではありません。

 

しかし、本当に大切なのは、今ある財産の大きさだけでしょうか。

夫婦というものは、一緒に苦労し、一緒に喜び、一緒に人生を築き上げていくものです。

若い頃に資金繰りで悩んだこと。

子育てに追われたこと。

夫婦で意見がぶつかり合ったこと。

それらを乗り越えた経験こそが、夫婦の絆を深くしていきます。

年齢を重ねたとき、

「あの頃は本当に大変だったね」

と笑いながら語り合える夫婦は、とても幸せだと思うのです。

苦労を共有した時間は、何物にも代えがたい財産になります。

 

経営とは決断の連続です。

小さな決断から会社の運命を左右する大きな決断まで、毎日のように選択を迫られます。

一つの判断が会社を大きく成長させることもあれば、逆に奈落へ突き落とすこともあります。

だから経営者は決断力を磨き続けます。

そして実は、人生最大級の決断の一つが「結婚」なのです。

誰と人生を共にするのか。

どんな家庭を築くのか。

どのような未来を目指すのか。

この選択によって、その後の人生は大きく変わります。

婚活中の皆様には、ぜひ考えていただきたいことがあります。

お相手を見るとき、

年収や肩書だけを見ていませんか。

条件だけで判断していませんか。

本当に見るべきなのは、その人が人生の荒波にどう向き合う人なのかということです。

順風満帆なときに一緒にいる人はたくさんいます。

しかし、嵐が来たときに共に船を支えてくれる人はそう多くありません。

あなたにとってその人は、

人生という船の「舵を握る舵手」でしょうか。

それとも、一緒に力を合わせて漕いでくれる「漕ぎ手」でしょうか。

 

理想の結婚とは、どちらか一人が頑張るものではありません。

同じ方向を見つめながら、力を合わせて人生という大海原を進んでいくこと。

 

そんなパートナーと出会えたとき、結婚は単なるゴールではなく、人生をより豊かにする新たな船出になるのだと思います。