先日、60代の男性が「そろそろ真剣に結婚を考えたい」と、ご来店されました。
現在も第一線でお仕事をされており、ご本人曰く「まだまだ現役バリバリ」とのこと。とてもお元気で、結婚に対する意欲も十分に感じられました。
そこでカウンセラーが、実際に活動されている女性会員様のプロフィールの一部をご覧いただきながら、40代以上の女性をご紹介したところ……。
突然、その男性の表情が変わりました。
「なぜ私が20代、30代の女性を見ようとすると、止めるんだ!」
思わずこちらも驚いてしまいました。
もちろん、私どもとしても「絶対に無理です」と申し上げているわけではありません。ただ、これまで数多くのご成婚を見届けてきた経験から、
「結婚相手としては、一般的には10歳前後までの年齢差のほうが、お互いに価値観を共有しやすく、成婚に結びつきやすいですよ」
と、現実的なアドバイスをさせていただいたのです。
ところが、
「偉そうなことを言うな!」
「俺の言うことを聞けばいいんだ!」
と、さらにお怒りになってしまいました。
結局、「自分の思うようにさせてもらえない」と、そのままお帰りになられました。
最近はよく、「今の若い人は自己中心的になった」などと言われることがあります。
しかし、婚活の現場に長く携わっていると、これは少し違うように感じます。
自己中心的な考え方をする人は、今に始まったことではなく、昔から一定数いらっしゃったのだと思います。
婚活において大切なのは、
「自分が何を望むか」
だけではありません。
むしろ、
「自分の言動が、お相手にどのように受け止められるのか」
「お相手は、どのような気持ちになるのか」
を想像する力ではないでしょうか。
これは、お見合いや交際中の男女にもそのまま当てはまります。
例えば、
「自分は楽しかったから相手も楽しかったはず」
「自分は悪気がなかったから問題ない」
と思っていても、お相手はまったく違う受け取り方をしていることがあります。
婚活がうまくいく方は、決して自分を押し通す方ではありません。
むしろ、
「相手はどう感じているだろう」
「自分は相手のために何ができるだろう」
と考えられる方なのです。
よく男性は論理的で、女性は共感的だと言われますが、本当に必要なのは、性別の違いではなく『想像力』なのかもしれません。
結婚とは、自分の理想を押し通すことではなく、相手の立場を想像し、お互いに歩み寄っていくこと。
婚活において最も大切な能力は、学歴でも年収でも若さでもなく、実は「相手を思いやる想像力」なのではないでしょうか。
